家族向けアプリで、年老いた親の介護を調整する方法
その電話は、たいてい思いがけないときにかかってきます。親が転んだ。診断がついた。あるいはただ、ひとりきりで暮らし続けるのが無理になるところまで来てしまった。そうして急に、それぞれ別の町にいる自分ときょうだいたちで、みんなが大切に思っていて、みんなが自分にも責任があると感じている相手の世話を、これからどう回していくのかを考えることになります。
そのあとに来るのは、たいてい濃い連絡の時期です。メッセージと電話が飛び交い、やがて少しずつ形が決まっていきます。ただ、気をつけていないと、その形は不公平なまま固まります。ひとりのきょうだいが調整のほとんどを引き受け、別のひとりが通院を担当し、もうひとりはほとんど関わらない。そう決めたからではなく、なんとなくそうなるのです。
家族で介護を調整する仕組みは、話し合いや気持ちの負担を肩代わりしてはくれません。けれど、その負担をさらに重くする段取りの混乱は防げますし、責任の配分を見える形にして、もっと正直な話し合いを可能にします。
高齢の親の介護の調整とは、実際に何をすることか
年老いた親の世話を回すというのは、具体的にはこういうことです。
通院。 専門医の診察、かかりつけ医への受診、リハビリ、そのあとの経過観察。こうした予定は、何人もが知っておく必要があります。付き添う人、その場で医師に質問したいことがある人、そして終わったあとでほかの家族に伝える人です。
薬の管理。 どの薬を、どれだけ、いつ処方し直すのか。この情報は、関わる全員が最新の形で見られる必要があります。
担当の予定。 どの日に誰が様子を見に行くのか。急なことが起きたときに動けるのは誰か。買い物には誰が行くのか。きょうだいが何人も関わっているなら、これは整理したうえで、全員に見える形にしておかなければいけません。
診察でわかったこと。 医師は何と言ったのか。何が変わったのか。これからどうするのか。この情報が置かれる共有の場所がないと、全員が違う版を持つことになります。
実際の作業。 家の手入れ、買い物、食事の用意、薬の受け取り。これらは担当をつけ、記録し、見える形にする必要があります。
きょうだいの調整という問題
介護の調整でいちばんよくある失敗は、愛情や思いやりが足りないことではありません。調整のための土台がないことです。共有の仕組みがないと、こうなります。
- ひとりのきょうだい(たいてい、いちばん近くに住んでいる人)がすべてを引き受け、不満をため、やがて燃え尽きます
- 何人ものきょうだいがそれぞれ「対応」して、同じことを二重にやったり、食い違う情報を作ったりします
- この前の診察で何があったのか、誰もはっきりしません。行った人が全員に伝えていないからです
- 「誰かがやるだろう」は誰も担当していないという意味なので、抜け落ちる仕事が出ます
共有アプリが家族どうしの関係のかたちまで直してくれるわけではありませんが、もっとよく配分するための土台にはなります。受け持ちにひとりずつ担当がつき、それが全員に見えるようになると、偏りははっきりしますし、そこに手を打てるようにもなります。診察でわかったことが共有の場所に書かれていれば、全員が同じ絵を見ていられます。
Homsy を高齢の親の介護の調整に使う
Homsy は、きょうだい何人かで介護を回すときに向いた土台を用意します。
メンバーごとに色分けされた共有カレンダー。 通院や訪問を入れます。きょうだいそれぞれに色を割り当てます。誰がどれだけ抱えているか、どこに空きがあるかがひと目でわかります。週の表示と予定一覧の表示があるので、全体の流れと直近の細かいところの両方を確かめられます。
フィード購読なし。 Homsy は iCal フィードに対応していません。ケアマネジメントの仕組みや訪問看護の事業所、医療機関がフィードを公開しているなら、それを Google カレンダーで購読し、その Google カレンダーを Homsy につないでください。有料プランなら、メンバーごとに 1 つの Google カレンダーから予定を取り込みます。
仕事の担当決め。 繰り返す介護の仕事 — 水曜の買い物、金曜の訪問、毎月の薬の受け取り — を作り、家族の特定の人に割り当てます。ローテーションを組めば、同じ人が同じ受け持ちにずっと縛られることもありません。
共有リスト。 薬の一覧。次の診察で聞きたいことの一覧。今週母に要るものの買い物リスト。どれも Homsy の共有リストに置けます。
オフラインでも使えること。 医療機関の中は、電波が読めません。カレンダーとメモはオフラインでも開けます。
3 人以上で介護を回すなら、有料プランが要ります。きょうだいで分け合う体制はたいてい 3 人以上なので、ほとんどの場合は有料プランになります。
介護のカレンダーを整える
実際に整えていく順番です。
わかっている予定から入れます。 今後 3 か月でわかっている通院をすべて入れます。診療科、場所、そして主に連絡を受ける人も書いておきます。
担当の予定表を作ります。 どの日に誰が母の様子を見に行くのか。ふだんの担当の予定をまとめて押さえます。これで空きがすぐに見えます。介護の予定アプリの記事が、この手順を詳しく扱っています。外部のヘルパーの勤務を家族と同じカレンダーに収める方法も入っています。
繰り返す仕事に担当をつけます。 薬局へ行く、買い物へ行く、庭を手入れする。これらを家族の特定の人に、はっきりした予定つきで割り当てます。「誰かがやる」ではなく「毎月第 1 火曜はサラが行く」です。
薬の一覧を作ります。 Homsy の共有リストで、最新の薬の一覧を保ちます。薬が変わった診察のあとは、必ず更新します。
診察の記録係を決めます。 診察に付き添った人が、あとで共有のメモかリストに短くまとめを足します。「8 月 12 日 循環器:血圧の薬を調整、6 週間後に再診」のように。
このアプリが可能にする会話
介護の仕事とカレンダーがきょうだい全員に見えている状態になると、いままでとは別の種類の会話ができるようになります。「なんでもっとやってくれないの」という責める言い方ではなく、「この 1 か月を見ると、負担がここに寄っているね。調整できないかな」という、一緒に解こうとする言い方です。
その会話は、一緒に見られる情報があるほうがずっと楽になります。アプリは配分を見えるようにし、それを見てどうするかは家族が決めます。
よくある質問
離れた町に住むきょうだいが、Homsy で介護を調整できますか
できます。Homsy の家庭のメンバーは、同じ場所に住んでいる必要がありません。別々の町で暮らしている大人のきょうだいが、同じ Homsy の家庭を共有して、介護のカレンダー、仕事、そしてリストを一緒に調整できます。
診察で何があったかを Homsy に記録できますか
共有リストの機能を、診察の記録として使えます。診察のたびに、付き添った家族が短いまとめを共有リストに足していきます。単純なやり方ですが、全員が同じことを知っていられます。
ひとつの Homsy の家庭で、何人まで介護を調整できますか
3 人以上の体制には有料プランが要ります。Homsy の有料プランは家庭の人数をまるごとまかなうので、家族の介護の体制なら、まず問題なく収まります。