親のための時間管理:実際に使える 7 つのやり方
世の中の時間管理の助言は、自分の予定を自分で完全に決められる人に向けて書かれています。つまり、子どものいない大人です。そこに子どもが加わったとたん、丁寧に区切ったカレンダーは切り刻まれます。体調を崩した日、かんしゃく、忘れられた提出物、そして「ママ? パパ? ママってば!」という絶え間ない背景音によって。
親の時間管理は、別の技術です。1 日にもっと詰め込む話ではありません。必ず起きる混乱から、大事なものを守る話です。
親の時間の、実際のところ
自分が何を相手にしているのか、正直に見ておきましょう。
小さい子どもがいるなら、途切れない何時間かは手に入りません。手に入るのはかけらです。ここで 20 分、あそこで 45 分、誰かが昼寝をすればまるまる 1 時間。よくある時間の区切りが働かないのは、その区切りがたえず途切れるからです。
学齢期の子どもがいるなら、形は整いますが融通は利きません。1 日は学校の時間割、習いごとのお迎え、宿題の手助け、そして人づきあいのある小さな人間を回すための段取りに支配されます。
10 代の子どもがいるなら、理屈のうえでは自由な時間は増えますが、いまや運転手であり、心の支えの窓口であり、進路相談の担当でもあります。
このどれも、「朝 5:00 に起きて日記を書けばいい」ではうまくいきません。
やり方 1:優先する短いリスト
毎朝(あるいは前の晩に)、その日の外せない作業を 3 つ決めてください。10 個ではありません。5 個でもありません。3 つです。
これは、終わりさえすれば、ほかに何が起きてもその日は成功だったと言えるものです。それ以外は、おまけです。
なぜ 3 つなのか。どんな日にも、少なくとも 1 つは横道にそれるからです。子どもが学校から帰されたり、用事が倍の時間かかったり、誰かがあなたを必要としたり。3 つなら、1 回の中断に耐えられます。10 個は、1 回にも耐えられません。
どこか目に入るところに書き出してください。台所のふせん。Homsy の作業。実際に自分が見るところなら、何でもかまいません。
やり方 2:余白つきの時間の区切り
時間を区切るやり方は親にも働きますが、生産性の先生たちが言うのとは違う組み立てにした場合だけです。
規則 1: 使える時間の 100% ではなく、60% を埋めてください。残りの 40% は、中断と移動と思わぬ出来事のための余白です。「使える」時間が 8 時間あるなら、5 時間ぶんの計画にします。
規則 2: 似た作業をまとめてください。用事はすべて 1 回の外出で。電話はすべて 1 つの区切りで。食事の下ごしらえはすべて 1 回で。これがまとめてこなすやり方で、親のいちばんの味方です。
規則 3: いちばん大変な作業を、いちばん力の出る時間帯に置いてください。たいていの親にとってそれは、子どもが学校へ出たあとの最初の 1 時間か、昼寝のあいだか、寝かしつけのあとです。いちばんよい時間をメールに使わないでください。
やり方 3:「やったこと」のリスト
親は 1 日じゅう、どのやることリストにも出てこないことをやっています。食事を 3 回作りました。きょうだいげんかを仲裁しました。図書館の本を見つけました。歯医者の予約を入れました。算数の宿題を手伝いました。
1 日の終わりに、やることリストにはまだチェックのついていない項目が残っていて、何も成し遂げなかったような気分になります。
これはこう直します。やることリストと並べて「やったこと」のリストを持ってください。実際にやったことを、見えない仕事も全部含めて書き出します。生産性の道具のふりをした、心の健康のためのやり方です。自分が思っているよりずっと多くをやっている、と気づくはずです。
やり方 4:判断をまとめる
判断疲れは本当にあります。親は毎日、何百もの小さな判断をしています。夕食は何にする? どのシャツがきれい? 練習のお迎えは誰? お泊まりに行かせていい? この熱で病院に行くべき?
日々の判断を、まとめることで減らしてください。
- 献立は週ごとに決める — 毎日 16:00 にではなく、日曜に夕食をすべて決めます
- 服の仕組みを作る — 制服、決まった組み合わせ、あるいは 1 週間ぶんをあらかじめ選んでおく
- 繰り返しの予定を決める — 「火曜は買い出しの日」と決めれば、いつ買いに行くかの判断が消えます
- 変わらない約束ごとを作る — 「習いごとはひとりひと季節に 1 つ」と決めれば、そのたびの交渉がなくなります
日々の流れから 1 つ判断を消すたびに、本当に大事な判断のための頭の余地が空きます。
やり方 5:移動と切り替えの時間を守る
親はいつも、切り替えにかかる時間を短く見積もりすぎます。子どもを車に乗せるのは 2 分の作業ではありません。10 分です。子ども連れでどこかに着くというのは、駐車して、ベルトを外して、荷物をまとめて、追い立てることです。宿題を始めるのも一瞬ではありません。おやつがあり、落ち着くまでの時間があり、道具を探す時間があります。
どの見積もりにも、切り替えの時間を足してください。
- 出発の時刻には 15 分足す
- 予定と予定のあいだに 10 分足す
- 集中する作業の前に、落ち着くための 5 分を足す
この 1 つの調整だけで、いつも遅れていて追い立てられている、という感覚は消えます。
この 5 つのどれもが効かない時間の使い道が 1 つあります。それは本当のところ予定の問題ではないからです。画面です。時間の区切りは、10 歳の子との交渉には耐えません。家族のスクリーンタイムの決め方は、それを本来の姿である線引きの問題として扱っています。
やり方 6:日ごとの計画より、週ごとの計画
日ごとの計画は後手に回ります。いつも、不意打ちの 1 日前にいることになります。週ごとの計画は、上から全体を見せてくれます。
毎週日曜(都合のよいときで結構です。日曜のリセットの一部としてやる家庭もあります)に、15〜20 分かけて 1 週間を見渡してください。
- カレンダーには何が入っているか
- いつもと違う予定はあるか(校外学習、通院、締め切り)
- 何を用意しておくか、何を買っておくか
- どの段取りを誰が引き受けるか
- 今週の大きな優先ごと 3 つは何か
この週ごとの見直しが、ぶつかりが危機になる前に見つけてくれます。「あ、保護者会がサッカーの練習と同じ晩だ」は、日曜なら片づきます。水曜の 16:00 だと、それは災難です。
やり方 7:任せる、自動にする
家の中で力になれるのは、あなただけではありません。
パートナーに任せる。 繰り返す作業を誰が持つのかを、はっきりした形で決めてください。はっきり決まっていないと、やり残しに我慢できないほうへ自動的に寄り、たいていは片方の親に山が積まれます。責任をはっきり分けてください。
子どもに任せる。 3 歳でも簡単な作業はできます。小学生になれば、自分の 1 日の流れのかなりの部分を自分で回せます。これは選べることではありません。子どもが暮らしの技術を身につけながら、あなたの負担も減る道です。
できるものはすべて自動にする。 食料品の宅配、公共料金の自動引き落とし、繰り返しの予定、いつも買うものの定期便。自動にした作業のぶんだけ、時間が戻ってきます。
手放すもの
親にとっていちばん難しい時間管理の技術は、もっとやることではありません。やらないと決めることです。
- 家はぴかぴかである必要はありません。十分きれいなら、それで十分です。
- すべての食事を手作りにする必要はありません。忙しい晩の冷凍ピザで結構です。
- 学校の行事に全部出る必要はありません。いちばん大事なものを選んでください。
- 子どもが習いごとを 5 つやる必要はありません。1 つか 2 つで十分です。
- 誘いを断ることは、まっとうな時間管理のやり方です。
子育て中は、完璧を求めることが正気の敵になります。ときどきの完璧より、いつもの「十分よい」のほうが勝ちます。
よくある質問
親は、自分のための時間をどう作ればいいですか
ほかの外せない作業と同じように、予定に入れてください。1 日 20 分でもかまいません。昼寝のあいだ、子どもが寝たあと、起きてくる前。まちがいは、空き時間が出てくるのを待つことです。出てきません。自分から取りにいく必要があります。
忙しい親に合う計画のやり方は何ですか
週 1 回の計画の時間(15〜20 分)と、その日の優先ごと 3 つの短いリストの組み合わせです。単純に保ってください。込み入った計画の仕組みは、省く手間より増える手間のほうが多くなります。共有の家族向けアプリがあれば、そのつど確認し合わなくても全員の足並みがそろいます。
時間がいつも足りないと感じるのを、どうすれば止められますか
たいていこの感覚は、時間が足りないことからではなく、全部やろうとすることから来ます。1 週間、自分の時間が実際にどこへ行っているかを見てください。画面を眺める時間、掃除のやりすぎ、人に任せられる作業に、時間が消えているのが見つかるはずです。そのうえで、優先ごとを守り、残りは手放してください。
時間を節約するために、水準を下げてもいいのでしょうか
もちろんです。考えたうえで水準を下げること — 簡単な食事、大掃除の間隔をあける、習いごとを減らす — は、失敗ではありません。持っているものの賢い配り方です。うまくいっている家庭は、いちばん大事なものに力を集めて、残りを手放している家庭です。