小言なしで、子どもに家事をやってもらう方法
いまのやり方が「3 回頼む、声を荒げる、罰をちらつかせる、そして苛立ちながら自分でやる」なら、あなただけではありません。この型は全員を疲れさせますし、子どもには「十分に待てば誰かがやってくれる」以外の何も教えません。
目指すのは、圧力による従順ではありません。歯みがきと同じくらい自動で家事が起きる仕組みを作ることです。その子が掃除を好きだからではなく、毎日の流れの中で、動かせない一部だからです。
小言が効かない理由
小言が失敗するのは、どんな人間関係でも失敗するのと同じ理由です。片方が取り締まる人、もう片方が抵抗する人、という力学を作ってしまうからです。子どもは声をやり過ごすことを覚え、親は強め、そのぐるぐるが繰り返されます。
ミズーリ大学の研究では、役目についての親からの「小言」が、実際にはそれを終わらせようとする子どもの気持ちを下げることがわかりました。外からの圧力が、子どもの中に育つはずだった動機に取って代わってしまうのです。
手立て 1:家事を「お願い」ではなく、流れの一部にする
いちばん効くやり方は、家事を毎日の流れに深く埋め込んで、「家事」ではなく「私たちがやること」になるまでにすることです。
朝: 布団を整える、着替える、パジャマをしまう → それから朝ごはん 放課後: カバンをしまう、おやつ、宿題 → それから自由時間 夜: 自分の皿を下げる、台所を手伝う → それから画面か遊び
鍵は、楽しいこと(朝ごはん、自由時間、画面)が役目のあとに来ることです。ごほうびとしてではなく、順番として。「やることをやって、それから楽しいことをやる」。大人のルーティンも、同じしくみで働いています。
手立て 2:言葉ではなく、仕組みを使う
口で念を押す代わりに、目で見える仕組みを置いてください。
思い出させるのは仕組みであって、あなたではありません。表に「夕食の前に部屋を片づける」と書かれていてタイマーが鳴ったとき、子どもは親の権威に反応しているのではありません。仕組みに従っているのです。この違いは、心のうえで大きな意味を持ちます。
手立て 3:自然な結果
やり残した家事を罰するのではなく、自然な結果に教えてもらってください。
- 汚れた服をかごに入れなかった? その服は洗われません。
- 食卓を片づけなかった? 次の食事の前に、自分で並べることになります。
- 部屋を片づけなかった? 友達を呼べません。
- 自由時間の前にやることをやらなかった? 自由時間が遅く始まります。
自然な結果は、親が「悪者」にならずに、原因と結果を教えます。結果は、親の怒りからではなく、やった(やらなかった)ことから流れ出てきます。
手立て 4:一緒に作る
子どもは押しつけられた作業には抵抗しますが、自分で選んだ作業には関わります。口を出させてください。
- 家族会議で、(年齢に合った一覧の中から)やりたい家事を子どもに選ばせる
- 自分の 1 日のどこで家事をやるかを、常識の範囲で決めさせる
- きょうだいのあいだで作業を交換する交渉を許す
- 家事をもっと楽にするための案を聞く
これは家庭のかじ取りを子どもに渡すことではありません。はっきりした枠の中で、自分で決める余地を渡すことです。
手立て 5:ほめすぎずに、気づく
「部屋の片づけ、よくできたね!」は、たまになら結構です。でも当たり前のことをほめ続けると、家事は拍手に値する特別な行いなのだと教えることになります。
もっとよい言い方はこちらです。
- 気づく: 「風呂を掃除してくれたんだね。ずいぶん違うよ」
- 感謝する: 「今夜、食器をやってくれてありがとう」
- つなげる: 「みんなが自分の分をやると、夜がずっとなめらかになるね」
伝わるのは、あなたの貢献は意味があって、ちゃんと見られている、ということです。最低限をやったからすごい、ではなく。
手立て 6:やってみせる
親が文句を言わずに家事をやっているのを見ている子は、文句を言わずに自分の分をやる見込みが高くなります。あなたがうなり声をあげて家事を先延ばしにすれば、その態度をそのまま映します。
見せてください。
- 先送りせず、すぐに取りかかること
- ちゃんとした仕上がりまでやること
- 頼まれなくても手を出すこと
- きれいな場所に満足を感じること
何をやっても効かないとき
本当に抵抗の強い子もいますし、上の手立てで足りないこともあります。そういうときは。
- 下にある問題を確かめる。 ADHD、実行機能の難しさ、感覚の受け取り方の違いは、家事を本当に難しくします。抵抗が極端で、ずっと続くなら、育ちにかかわる要因がないか考えてみてください。
- 簡単にする。 いまのこの子には、求めていることが高すぎるのかもしれません。いったん下げて、組み直してください。
- 待つ。 どの 1 週間を完璧にやるかより、何か月も続けることのほうが大事です。
よくある質問
家事のことで子どもに小言を言うのをやめるには
口で念を押す代わりに、仕組みを置いてください。目で見える家事分担表、タイマー、アプリの通知、そして役目のあとに楽しいことが来る流れ。思い出させるのは、あなたではなく仕組みです。続けることが鍵で、新しいやり方が根づくには 2〜4 週間かかります。
家事にお金を払うべきですか
子どもの発達の専門家の多くは、家庭への基本の貢献(無償 —「この家族の一員だからやること」)と、追加の作業(お金を稼げるもの)を分けることをすすめます。それが、役目を果たすことと、稼ぐという考えの両方を教えます。
子どもが家事を拒んだら、どうすればいいですか
落ち着いて、自然な結果を働かせてください。代わりにやってあげないこと。部屋の片づけを拒むなら、そのあとに来るもの(画面の時間、出かけること)は手に入りません。一貫して、辛抱強く。拒みが続いて極端なら、育ちにかかわる要因がないか考えてみてください。
子どもが自分で家事をできるようになるのは何歳ごろですか
6〜7 歳になれば、多くの子は目で見えるチェックリストがあれば簡単な家事を自分でこなせます。9〜10 歳では、洗濯や料理のような手順の多い作業も、ほとんど見ていなくてもできるようになります。12 歳以上では、家庭の作業のほとんどをほぼ自分だけでやれます。
小さな達成を祝うことは、子ども(と大人)のやる気を保つ、いちばん良い方法の 1 つです。Aura のブログの勢いを失わずに進み具合を祝う方法で、もっと詳しく読めます。