本当に続く、家族の話し合いのやり方
「家族会議」という言葉には、印象の問題があります。気まずい説教か、乗り気でない子どもに押しつけられる会社ふうの議題を思い浮かべさせます。実際には、よい家族の話し合いとは、この先 1 週間について全員の認識をそろえる 15 分にすぎません。
これを続けている家族は、混乱が減り、段取りをめぐる言い争いが減り、子どもが自分の責任をうまく扱えるようになったと言います。家族がやれることの中で、いちばん元の取れる部類の行いです。
家族の話し合いが効く理由
定期的に確かめ合う場がないと、家族の段取りは後手に回ります。水曜の朝に予定のぶつかりが見つかる。誰も引き受けなかった作業がすき間から落ちる。大事な情報が、手遅れになるまでひとりの頭の中に残る。
毎週の話し合いは、段取りを後手から先手に変えます。ぶつかりが起きる前に見つけ、まだ間に合ううちに作業を割り当て、家がどう回るかについて全員に発言の場を与えます。
家族療法の現場からの研究では、定期的に家族の話し合いを持つ家庭は、伝え合いの型がよく、作業の配られ方が公平で、子どもの問題解決の力も強いことが示されています。
単純な型
短く保ってください。週に一度、15〜20 分。日曜の夜がよく働きます。この先 1 週間を組み立てるからです。
1. カレンダーを見る(5 分)
共有カレンダーを開きます(Homsy のようなアプリなら、どの端末でも楽に開けます)。1 週間をたどってください。
- 毎日、何があるか
- ぶつかりや、ややこしい段取りはないか
- 誰がどこにいる必要があって、送り迎えは誰がやるか
2. 作業を割り当てる(5 分)
いつもの流れのほかに、今週やるべきことは何か。
- 特別なお使い
- 学校の課題や、締め切りのある書類
- 家の作業(買い物、修理、掃除)
- それぞれを誰が持つか
3. よかったことと、困りごと(5 分)
- 先週うまくいったことは何か(小さな成果を喜んでください)
- うまくいかなかったことは何か(責めずに、仕組みを直すことに向けて)
- 家族から出したい頼みごとや必要はあるか
これだけです。3 つの区切り、それぞれ 5 分。
子どもと一緒にやるために
4〜6 歳
「よかったこと」の部分だけ入れてください。その週にあったよいことを話してもらいます。段取りには加われなくても、家族で確かめ合うという型を覚えていきます。
7〜10 歳
カレンダーを見る場に入れて(とくに自分の習いごとについて)、家の作業をひとつ自分から引き受けてもらいます。家族の予定を見せて、1 週間がどう回っているかを分かってもらいます。
11〜14 歳
完全に参加します。自分の約束を自分で報告し、作業の持ち場を引き受け、うまくいっていないことがあれば解決にも加わります。
15 歳以上
実質的に、一緒に話し合いを回す側です。大人の暮らしへのすばらしい練習になります。計画すること、先回りして伝えること、約束を守ることを覚えます。
続けるためのこつ
毎週、同じ時間に、同じ場所で。 変わらないことが、それを行事ではなく習慣にします。
前向きに保つ。 ここは不満をぶちまけたり子どもに説教したりする場ではありません。家事をやらなかった人がいたら、短く触れて、人を責めるのではなく仕組みを直すことに向けてください。
食べものが助けになる。 日曜の夕食のあいだか、特別なおやつと一緒に開いてください。よい結びつきがあると、集まるのが自然になります。
進行役を回す。 大きい子に、順番に進行役をやってもらってください。まとめる力が育ちますし、親ばかりが話すのを防げます。
議題を目に見える形で。 かしこまらなくてよいので、「カレンダー、作業、よかったこと」とホワイトボードに書くだけで、堅苦しくならずに骨組みができます。
時間どおりに終える。 だらだら続く話し合いほど、やる気を殺すものはありません。もっと話すべき話題が出たら、別に時間を取ってください。
よくある抵抗
「うちの子は、そんなに座っていられない」 15 分ではなく 5 分から始めてください。少しずつ伸ばします。そして楽しく保つこと。ここは学校ではありません。
「相手が、そんなものは要らないと言う」 4 週間だけ試してみてください。週の半ばの混乱が減ることで、たいていの懐疑派は考えを変えます。
「やってみたけど、立ち消えになった」 多くの家族が失敗するのは、かしこまりすぎるか、長すぎるからです。単純にしてください。おやつつきの 15 分で十分です。
毎週の話し合いの先へ
毎日の短い確かめ合いを足す家族もあります。夕食のときの 2 分の会話で、全員が明日についてひとつ話す形です。「テストがある」「今日は遅くなる」「サッカーの練習が中止になった」。手早く、かしこまらず、それでも全員が分かっている状態を保てます。
家族の伝え方を全体としてよくするうえで、毎週の話し合いは土台です。ですが、話し合いと話し合いのあいだをなめらかに保つのは、日々の小さな段取りの瞬間です。
よくある質問
家族の話し合いは、どのくらいの長さがいいですか
15〜20 分がちょうどよい長さです。大事なところ(カレンダー、作業、よかったこと)を扱えるだけの長さがあり、誰も嫌がらないだけの短さです。20 分を超えるようなら、たぶん詰め込みすぎです。
子どもは何歳から家族の話し合いに入れますか
4〜5 歳でも、簡単な形(よかったことを話す)で参加できます。7〜8 歳になれば、自分の予定を見られます。11 歳以上なら、計画にも解決にも加わる、一人前の参加者になれます。
家族の話し合いでは、何を話しますか
3 つです。(1) この先 1 週間のカレンダーを見て、段取りを確かめる。(2) 作業と責任を割り当てる。(3) よかったことを喜び、先週の困りごとに向き合う。それぞれ 5 分ほどに保ってください。
家族の話し合いを始めるには、どうすればいいですか
決まった時間を選び(日曜の夜がよく働きます)、最初の 1 回は短く(長くても 10 分)、食べものをよい誘いにして、かしこまるより役に立つことに向けてください。まずはカレンダーを見るところだけから始めて、そこから広げていきます。